
(写真は、私が20数年前に購入したシンセサイザー)
娘がピアノを習いたいと言い出しました。
約30年、多重録音に始まり吹奏楽まで
音楽に触れて来た人間として、自分の子供が
同じ楽しみを持つことは、嬉しい限りです。
教室はカミさんにお任せして、学校の繋がりから
ご近所の個人教室で、体験レッスンを受けたようです。
ピアノを好きで居られるかどうかは、先生と子供の
相性もあるので、カミさんと子供のカンが頼りです。
さて、私の役割は、レッスン料(¥6,000/月〜)の捻出と、
自宅での練習環境作りです。
レッスン料はさて置いておき、悩ましいのはピアノです。
木製鍵盤の電子ピアノで良いだろう、
自分のマスターキーボードにもできるし、
等と、軽く考えていました。
Webで調べているうちに、木製鍵盤を採用した
電子ピアノの廉価版が、意外に少なく、
グランドピアノに近いタッチを追求したモデルは
中古のアップライトピアノを超える価格帯に
設定されていることがわかってきました。
子供だから、数年も立たずに飽きるだろうから、
と考えると、KAWAI CA12(約¥150K)が候補になります。
娘が弾かなくなったら、MIDIもない機種なので、
大型ゴミになるだけです(中古屋で買い取ってくれれば
捨てずに済みますが、所詮電気製品なので陳腐化が早い)。
では、子供がピアノに飽きてしまう前提で、
自分が後でマスターキーボードにできる機種にするかです。
これなら無駄がありません。
息子の少年野球の場合、どうせ1年持たないだろう、
と思って、ワゴン売りのグローブを与えました。
予想に反して、3年生の冬から6年生(現在)まで続いていて、
途中、それなりのグローブを買っています。
私の性質を受け、飽きっぽい子供たちですが、
長続きすることもあるようです。
今、1年生の娘が小学生の間続けていたとしたら、
多分、電子ピアノでは上達しないだろうことが、
容易に予想されます。それでいいのか...、です。
電子楽器というものは、スイッチと可変抵抗器、更に
幾つかのセンサーを用いて、サンプリング音源を再生の
仕方を変えているに過ぎません。
その操作が演奏しているかのように感じられますので、
楽器と呼ぶのですが、生楽器は随分と性質が異なります。
生楽器は、共振帯を人の体を駆使して振るわせることで、
音を発生させます。共振帯の振るわせ方に加えて、
楽器や人の体、ホール等に共鳴されて鳴りになります。
ピアノは弦をハンマーで叩いて鳴らす、鍵盤打楽器です。
打楽器と言えば太鼓であり、叩くことで音を鳴らします。
しかし演奏の場合は、もっともっと要素が増えます。
演奏要素としても、バチの選択、持ち方、腕の上げ方、
下ろし方、握る強さ、五指の使い方、スピード、打つ強さ、
接地時間、叩く場所、余韻のセーブ、etc.
上げればきりがありません。
では、ピアノは? ピアノは習ったことがありませんが、
打楽器の要素から想像すると、弾き方とペダルワークに
かなりの演奏的要素が必要になるだろうことは想像できます。
ペダル一つとっても、余韻の有無をOn/Offする機能ではなく、
震えている(あるいはこれから叩く)弦に、どうフエルトを
あてるかの加減になるのでしょう。
その加減を演奏要素として体得することが目的であるとすれば、
スイッチ類の集合体である電子楽器では、無理な話しです。
そして、その電子楽器で体得してしまったものを、あとで
生楽器で修正するという段階が、プレイヤーにとってどんな
大変さであるかが、想像できないのです。
生楽器というものは、私が、サックスを吹いた経験上、
練習に使用した楽器の善し悪しが、大きく、プレイヤーの
上達に影響します。楽器はプレイヤーに作られ、
プレイヤーは楽器に育てられます。
特に木管楽器の場合、中古の楽器を使用すると、
前所有者のクセが、悪影響を及ぼすと言われています。
抜けの良い音、悪い音、指回しのし易さ、し難さ、
それらに合わせてプレイヤーの体に合わない奏法で
体得していってしまうそうだからです。
ピアノの場合どうなんだろう...。
そんなことを考え始めたら、だんだん、
電子ピアノの購入に踏み切れなくなってきました。
・電子ピアノ(木製鍵盤) ¥150K〜
・アップライトピアノ(中古) ¥200K〜
・アップライトピアノ(新品) ¥800K〜
く、車が買える...。
camera: Canon EOS Kiss F, lens: SIGMA 30mm F1.4